<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>コスモスは山賊のような海賊だった</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/" /><modified>2008-12-09T09:32:50+09:00</modified><tagline>「宇宙開発」「世界国家」という壮大な企業理念のもと、半生をコスモスと共に生きた
コスモス元幹部、現ヤマトコスモス会長鈴木氏の怒涛のコスモスライフを赤裸々に綴ります</tagline><generator url="http://jugem.cc/">JUGEM</generator><entry><title>BOX機誕生</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1118945" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1118945</id><issued>2008-12-09T09:27:13+09:00</issued><modified>2008-12-09T00:32:50Z</modified><created>2008-12-09T00:27:13Z</created><summary>　１０円機、５０円機など、集金にも売り上げ的にも労力のいる機体ばかりでは事務所が硬貨で埋まってしまいかねない。

　というわけで社長が目をつけたのが、駅のトイレなどに置いてある販売機だった。
　ティッシュなどが売られているお馴染みのやつだ。

　それが...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　１０円機、５０円機など、集金にも売り上げ的にも労力のいる機体ばかりでは事務所が硬貨で埋まってしまいかねない。<br />
<br />
　というわけで社長が目をつけたのが、駅のトイレなどに置いてある販売機だった。<br />
　ティッシュなどが売られているお馴染みのやつだ。<br />
<br />
　それが「コスモス」のイメージを大きく印象付けた、あの赤いBOX機を生み出した。<br />
<br />
　全面赤で塗装された外枠に「コスモス」の社名が大きく書かれた、まるで会社の看板も兼ねるような販売機は、例の如くボロだった。<br />
　雨の日や湿度の高い日には、商品を入れている紙の箱が詰まってしまうのだ。<br />
<br />
　それでも、社長は１００万台作ると豪語した。<br />
<br />
　今振り返ると、羽生に６０００坪の工場を作ったまでは良かった。<br />
　そこまでは良かったのだが、それから歯車が狂っていったように思う。<br />
　あまりに手を広げすぎておかしくなってしまったのだ。</span>]]></content></entry><entry><title>ちゃりんこ暴走族</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1097159" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1097159</id><issued>2008-11-13T11:56:47+09:00</issued><modified>2008-11-13T03:00:30Z</modified><created>2008-11-13T02:56:47Z</created><summary>　１０円玉と戯れてばかりでは切ない・・・
ということで、５０円の販売機を作ることになった。

　しかし子供という生き物は、好奇心と欲望さえあれば大人以上の知恵を働かせるもので、「５０円玉の代わりに葉っぱやプルタブを入れても回る」という裏ワザを開発してし...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　１０円玉と戯れてばかりでは切ない・・・<br />
ということで、５０円の販売機を作ることになった。<br />
<br />
　しかし子供という生き物は、好奇心と欲望さえあれば大人以上の知恵を働かせるもので、「５０円玉の代わりに葉っぱやプルタブを入れても回る」という裏ワザを開発してしまったのだ。<br />
<br />
　集金に行って販売機の金庫を開けてみると、中には葉っぱしか入っていない。<br />
　なんて、まるでたぬきにでも化かされた気分だ。<br />
<br />
　しかも、子供ネットワークは大人より連携がとれていて、一人裏ワザを覚えてしまうと学区内全滅。<br />
　その上行動範囲もある意味大人以上で、ちゃりんこ暴走族の現れた学区外も全滅。<br />
<br />
　「一軒やられる分にはいいや。」ってわけにはいかなくなって、結局５０円機は撤退することになった。<br />
　子供に負けたのだ。<br />
<br />
　そんな子供たちの情報網は、今も昔も企業を大きく左右させている。</span><br />
<br />
<br />
<a href="images/50yen.jpg" target="_blank"><br />
<img src="images/50yen.jpg" width="317" height="218" alt="コスモス読本より抜粋" class="pict" />]]></content></entry><entry><title>１０円貯金</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1079665" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1079665</id><issued>2008-10-29T15:15:55+09:00</issued><modified>2008-10-29T06:19:34Z</modified><created>2008-10-29T06:15:55Z</created><summary>　奇々怪々な社長の下、１０円機から始まったガチャガチャ業だったが、「豪華当たり付き」という魅力的なキャッチフレーズに取りつかれた子供たちの協力によって、一気に売り上げを急増させた。

　それに伴い集金の量も増し、銀行で入金できないほどの１０円玉が毎日集...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　奇々怪々な社長の下、１０円機から始まったガチャガチャ業だったが、「豪華当たり付き」という魅力的なキャッチフレーズに取りつかれた子供たちの協力によって、一気に売り上げを急増させた。<br />
<br />
　それに伴い集金の量も増し、銀行で入金できないほどの１０円玉が毎日集まるようになった。<br />
　１袋で４万円分入った麻袋は倉庫をみるみる埋め尽くし、ついには２階の社長室まで占領しはじめた。<br />
<br />
　そしてとうとう<br />
　「１０円玉の流通が滞っております。」<br />
と、日銀から注意を受けるほど、コスモスは銅貨に侵食されていた。<br />
<br />
　後日、大量の麻袋が４ｔトラックで次々と運び出されたのだが、その光景はある種の怪しい空気を作り出していた。</span><br />
<br />
<a href="images/10yen.jpg" target="_blank"><br />
<img src="images/10yen.jpg" width="333" height="130" alt="コスモス読本より抜粋" class="pict" />]]></content></entry><entry><title>近所の噂</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1068071" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1068071</id><issued>2008-10-16T15:13:26+09:00</issued><modified>2008-10-16T06:21:16Z</modified><created>2008-10-16T06:13:26Z</created><summary>　渋滞の影響をもろに受ける１７号の入口に会社が建っていたため、朝の出勤も一苦労だった。
　誰もが苛立つ通勤ラッシュ真只中、会社の入口を掃除している一人のおっちゃんが、さらに皆の苛立ちと渋滞を煽っていた。
　「おじい！どけこの野郎！車入れねーだろ！！」
...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　渋滞の影響をもろに受ける１７号の入口に会社が建っていたため、朝の出勤も一苦労だった。<br />
　誰もが苛立つ通勤ラッシュ真只中、会社の入口を掃除している一人のおっちゃんが、さらに皆の苛立ちと渋滞を煽っていた。<br />
　「おじい！どけこの野郎！車入れねーだろ！！」<br />
　皆の心を代弁すべく怒鳴り声を上げた私を見たおっちゃんを見て、私の心は一瞬でしぼんだ。<br />
　深く帽子をかぶり、ジャンパーを着たおっちゃんは社長だったのだ。<br />
　そしてまた減俸。<br />
<br />
　与野にある本社の周りには、様々な大手企業が軒を連ねていた。<br />
　コスモスのすぐ隣は、大手中の大手、Ｍ菱の研究所だった。<br />
　とにかく勢いのある企業が嫌いな社長は<br />
　「Ｍ菱生意気だから文句言ってきなさい。」<br />
　という社長命令をよくくだす。<br />
　もちろん「はい、わかりました。」と言って、その度お隣さんに出向くのだが、まさか本当に文句を言うわけにはいかないし、むしろ文句を言う理由がない。<br />
　しかたがないので<br />
「すみません、名刺だけいただけませんか？うちには気の違ってる奴がおりまして・・・」<br />
と言って証拠だけもらうのだ。<br />
　気の違った奴の命令に付き合わされる気の優しい先方は<br />
「お噂は聞いております。」<br />
と言って毎回快く名刺をくれるのだった。</span><br />
<a href="images/USA.jpg" target="_blank"><br />
<img src="images/USA.jpg" width="182" height="114" alt="コスモス読本より抜粋" class="pict" /></a><br />
]]></content></entry><entry><title>ジャングル</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1026361" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1026361</id><issued>2008-09-29T11:46:54+09:00</issued><modified>2008-09-29T02:55:19Z</modified><created>2008-09-29T02:46:54Z</created><summary>　事務所がジャングルと化したこともあった。

　事務所に植物を持ってきた社長に、珍しいこともあるものだと思い、
　「植物があると気持ちがいいですね。」
などと、ごくありふれた社交辞令を述べた。

　なるほど、植物は人と人との関係を穏やかにする効果がある...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　事務所がジャングルと化したこともあった。<br />
<br />
　事務所に植物を持ってきた社長に、珍しいこともあるものだと思い、<br />
　「植物があると気持ちがいいですね。」<br />
などと、ごくありふれた社交辞令を述べた。<br />
<br />
　なるほど、植物は人と人との関係を穏やかにする効果があるもんだな。<br />
　なんて思っていたら次の日。<br />
<br />
　事務所に花屋が乗り込んできて、あちらこちらに次々と植物を置き始めた。<br />
　そしてものの５分で事務所内はジャングルと化してしまったのだ。<br />
<br />
　やることが極端な社長の行動に「これじゃ歩けねーよ！」と一言ぼやいたら、「はい、減俸です！」の一声。<br />
<br />
　さすがに邪魔だと思ったのか、３日もたたずにジャングルは跡形もなく消え果たが、減俸された私の給料は放置されたままだった。</span><br />
<a href="images/jimusyo.jpg" target="_blank"><br />
<img src="images/jimusyo.jpg" width="182" height="250" alt="社員マニュアルより抜粋" class="pict" /></a>]]></content></entry><entry><title>大きくなったら鯨に</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1004010" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=1004010</id><issued>2008-09-09T22:59:55+09:00</issued><modified>2008-09-29T02:48:02Z</modified><created>2008-09-09T13:59:55Z</created><summary>月に一度行われる社内会議ほど憂鬱なものはない。
耐久レースのように、何周も何時間も同じ意見がぐるぐる回る。
毎回これではたまらないので、面倒な時には首に包帯を巻いて

「今日はのどの調子が悪いのでしゃべれません。」

と、小さなストライキを試みる。

...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">月に一度行われる社内会議ほど憂鬱なものはない。<br />
耐久レースのように、何周も何時間も同じ意見がぐるぐる回る。<br />
毎回これではたまらないので、面倒な時には首に包帯を巻いて<br />
<br />
「今日はのどの調子が悪いのでしゃべれません。」<br />
<br />
と、小さなストライキを試みる。<br />
<br />
<br />
会議の内容は殆ど洗脳に近い。<br />
<br />
社訓に掲げられた<br />
<br />
『小さな「メダカ」より　大きな「鯨」に』<br />
<br />
というセリフを何度も何度も繰り返される。<br />
<br />
<br />
　おまえらは鯨だ　おまえらは鯨だ　おまえらは鯨だ<br />
<br />
<br />
言葉の意味はよくわからないが、とにかくすごい自信なのだ。</span><br />
<a href="images/kujira.jpg" target="_blank"><img src="images/kujira.jpg.100px.jpg" width="100" height="94" alt="社員マニュアルより抜粋" class="pict" /></a>]]></content></entry><entry><title>宇宙へ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=997370" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=997370</id><issued>2008-09-02T12:41:19+09:00</issued><modified>2008-09-09T14:11:30Z</modified><created>2008-09-02T03:41:19Z</created><summary>「ゲタ履いて月に行ってこい。」

どこからそんな話題になったのかは覚えていないが、社長命令はいつも突然に、そして突拍子もなくやってくる。

「社長、わかりました。行きます。」

「行けっこないじゃん」とは思いつつ、意気込みだけは見せる。
言い出した社長...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">「ゲタ履いて月に行ってこい。」<br />
<br />
どこからそんな話題になったのかは覚えていないが、社長命令はいつも突然に、そして突拍子もなくやってくる。<br />
<br />
「社長、わかりました。行きます。」<br />
<br />
「行けっこないじゃん」とは思いつつ、意気込みだけは見せる。<br />
言い出した社長が真剣なのだから、こちらもそれなりの反応をしめさなければ後が面倒だ。<br />
<br />
新幹線も左程普及していなかった当時、遠方への出張は非常に時間も労力もかかるものだった。<br />
それでも飛脚よりはまだ進歩した方ではあるが、冬の長野行きなどは特に困難を極めた。<br />
<br />
まさにこれから長野へ向かおうとしたその時<br />
<br />
「今から高速道路を作りなさい。」<br />
<br />
という社長命令が飛び出した。<br />
<br />
無茶はわかっている。<br />
しかし「だめだ」と一言言ってしまうと、一晩中説教されてしまう。<br />
「わかりました社長」と言い、食事をしている店から<br />
「あ、どうもお世話になっております。あの、今から長野方面への高速道路を建設していただけませんでしょうか？」<br />
と、お金も入れず、どこへともなくお願いをした。<br />
<br />
「金入れねーでよくかかるな！」<br />
<br />
社長も真剣に無茶を言うが、付き合わされる方も真剣だ。<br />
<br />
「いや、入れてますよ。・・・はい、そうですか・・・わかりました。」<br />
<br />
ガチャン<br />
<br />
「すぐできるそうです。」<br />
「そうか。」<br />
<br />
もちろん高速道路はできなかったし、月にも行けず仕舞いだ。</span>]]></content></entry><entry><title>１人はみんなのために</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=986813" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=986813</id><issued>2008-08-20T09:57:09+09:00</issued><modified>2008-08-20T00:58:09Z</modified><created>2008-08-20T00:57:09Z</created><summary>　社長の禁煙に巻き込まれたこともあった。

　のどを痛め、たばこが吸えなくなった社長は、コスモス禁煙命令を発令した。
　今の時代では珍しくもないが、当時としてはかなりショッッキングな試みだった。禁煙ブームの先駆けかもしれない。かなり早いが。

　しかし...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　社長の禁煙に巻き込まれたこともあった。<br />
<br />
　のどを痛め、たばこが吸えなくなった社長は、コスモス禁煙命令を発令した。<br />
　今の時代では珍しくもないが、当時としてはかなりショッッキングな試みだった。禁煙ブームの先駆けかもしれない。かなり早いが。<br />
<br />
　しかし、禁煙と言われても素直に聞く連中ではない。<br />
　社長の目を盗んでは喫煙を繰り返した。<br />
　まるで、先生から隠れてたばこを吸う高校生のように。<br />
<br />
　２階にいる受け付けの女の子に<br />
　「社長が来たら靴鳴らせよ。」<br />
　と合図まで決めていたのだが、慌てて火を消しても煙はそう簡単に消えるものではない。<br />
　結局バレてしまったのだ。<br />
<br />
　「はい！全員集合！」<br />
<br />
　仕事も中断し、召集されている間に、社長は溶接会社に電話を入れた。<br />
　みんなの机を反対向きに合わせ、全て溶接してしまったのだ。<br />
　これにはさすがに驚いた。<br />
　書類が入っていようが、私物が入っていようがお構いなしだ。<br />
　しかも全支店一斉。<br />
　<br />
　連帯責任のレベルは高校生以上だった。</span><br />
<br />
　]]></content></entry><entry><title>食事</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=970476" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=970476</id><issued>2008-07-31T23:26:47+09:00</issued><modified>2008-07-31T14:32:17Z</modified><created>2008-07-31T14:26:47Z</created><summary>　とにかく言うことが一々凄い社長だった。
　人間が変わっていたとしか言い様が無い。その社長の下で何年も働いていた自分も言えた義理ではないが。

　社長の「一々凄い」を知るエピソードの一つが「飯の注文」だ。
　寿司屋に行っても、「あれとこれください」とい...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　とにかく言うことが一々凄い社長だった。<br />
　人間が変わっていたとしか言い様が無い。その社長の下で何年も働いていた自分も言えた義理ではないが。<br />
<br />
　社長の「一々凄い」を知るエピソードの一つが「飯の注文」だ。<br />
　寿司屋に行っても、「あれとこれください」といった注文ではなく、壁に掛けられたネタの端から端を指差し、こうだ。<br />
　「ここからそこまでください。」<br />
　<br />
　注文が豪快なら食べるのも豪快だ。というより人を待たない。<br />
　猫舌の私が、ラーメン等の熱い物をふーふー冷ましている間に自分は食べ終え、<br />
　「行きますよ。」<br />
と言って席を立ってしまう。<br />
　「行くって言っても俺まだくってねーよ。」<br />
と言っても<br />
　「そんな訳にはいきません。今は仕事の時間です。」<br />
　と言って出て行ってしまうので、まともに飯を食えた試しがない。<br />
<br />
　せっかくの大盤振る舞いも、指をくわえて見送るというやり切れなさに終わる。</span>]]></content></entry><entry><title>軍曹</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=968589" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=968589</id><issued>2008-07-29T11:09:03+09:00</issued><modified>2008-07-29T02:09:03Z</modified><created>2008-07-29T02:09:03Z</created><summary>　軍隊と同じく「月月火水木金金」で稼働していた。
　お金が集まらないと「代走します」と言って、土曜でも日曜でも集金に走る。
　それだけならまだしも、役職の呼び名も軍隊用語が取り入れられたことがあった。
　つまり「課長」や「部長」ではなく「一等兵」「上等...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　軍隊と同じく「月月火水木金金」で稼働していた。<br />
　お金が集まらないと「代走します」と言って、土曜でも日曜でも集金に走る。<br />
　それだけならまだしも、役職の呼び名も軍隊用語が取り入れられたことがあった。<br />
　つまり「課長」や「部長」ではなく「一等兵」「上等兵」という有り様だ。<br />
　誰かが言い出したことに食いつくと、すぐに採用してしまう。すべては社長の思いつきで成り立っていた会社だと、今改めて痛感する。<br />
　<br />
　他の会社と違う点は、役職の呼び名だけではない。その役職自体が毎日ころころ変わるのだ。部長になったかと思うと次の日にはぺーぺーになっている。ちょっと社長の意にそぐわない態度を示すと、<br />
　「はい、あなたは今日から平」<br />
と、宣言されてしまう。<br />
　毎日ころころ変わるのもだから<br />
　「社長、ところでオレ、今日何でしたっけ？」<br />
　「はい、あなたは課長です。」<br />
というやりとりが日々繰り返される。<br />
　社長本人も覚えていない、というより、覚える気がないのだろう。<br />
　<br />
私も少佐になったという経歴を持つ一人である。</span>]]></content></entry><entry><title>山賊</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=955005" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=955005</id><issued>2008-07-09T09:16:50+09:00</issued><modified>2008-07-09T00:18:12Z</modified><created>2008-07-09T00:16:50Z</created><summary>　全国規模で動き出始めたコスモスは、１０年間で５０の支店を増やしていった。各都道府県に１つの割合だ。
　商品がたりなくなると、関東で売れなくなった物を他の県にまわす、いわば、日本を縦断する流行の流れができていた。

　コスモスの人気が急成長をすると共に...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[　<span style="color:#990000">全国規模で動き出始めたコスモスは、１０年間で５０の支店を増やしていった。各都道府県に１つの割合だ。<br />
　商品がたりなくなると、関東で売れなくなった物を他の県にまわす、いわば、日本を縦断する流行の流れができていた。<br />
<br />
　コスモスの人気が急成長をすると共に、家に帰れる日が減っていった。営業回りから夜１０時頃帰ってくると、工場へ応援に行かされるのだ。<br />
　まったく恐ろしい。<br />
　コスモスに残ったのは何万人に一人くらいのものだ。まず昔の人間はしぶとい。そしてそういう残った奴にはまともな人間がいない。山賊みたいな集まりだ。<br />
<br />
　その山賊の頭は、５０か所の支店に合計１００台のコスモスカーを配置すると言い出した。１台で８万円集金しなければいけないのだから、１日８０００万の計算だ。しかも土日無しで。<br />
　山賊は次第に軍隊へと姿を変えていった。</span>]]></content></entry><entry><title>コスモスの城</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=938042" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=938042</id><issued>2008-06-17T14:46:25+09:00</issued><modified>2008-06-17T05:47:48Z</modified><created>2008-06-17T05:46:25Z</created><summary>　人に頼むことはおろか、もらうこともあげることも嫌な性格の堀口社長は、「堀口商会」の頃から自社製品にこだわりを持っていた。
　ガチャガチャの機械からカプセルまで、とにかく何でも自分で作らないと気が済まないのだが、これがまたすこぶる出来が悪い。
　硬いし...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　人に頼むことはおろか、もらうこともあげることも嫌な性格の堀口社長は、「堀口商会」の頃から自社製品にこだわりを持っていた。<br />
　ガチャガチャの機械からカプセルまで、とにかく何でも自分で作らないと気が済まないのだが、これがまたすこぶる出来が悪い。<br />
　硬いし割れるし、ろくなものを作らない。<br />
　それでも他からもらうよりはいいという信念（？）の下、昭和５５年頃から工場を増やし始めた。<br />
　与野駅の中山道近くに、４００坪ほどの本社ビルを建て、一応会社みたいなカタチが出来上がった。<br />
　上が事務所、下が工場になっているこの建物が、「コスモス」の出発点である。<br />
　その城を拠点に、プラスチックカプセル、ダイガスト、ブローなど、おなじみの赤いガチャガチャから出てくるおもちゃを生み出す工場を、浦和や大宮に増やしていった。<br />
　その辺りからどんどんおかしな歯車が回り始めた。</span>]]></content></entry><entry><title>さじ加減</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=926144" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=926144</id><issued>2008-06-03T17:55:15+09:00</issued><modified>2008-06-03T08:57:23Z</modified><created>2008-06-03T08:55:15Z</created><summary>　当時暮らしていた鶴ヶ島から、７時の朝礼に間に合うように家を出るのが６時、機体を設置し、ガチャガチャの売り上げを集金して会社に戻るのが２３時、その後売上金を計算して家に着くのが深夜１時。
帰るのさえ面倒な時は「その辺で寝てるべよ」　と言って会社で仮眠を...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　当時暮らしていた鶴ヶ島から、７時の朝礼に間に合うように家を出るのが６時、機体を設置し、ガチャガチャの売り上げを集金して会社に戻るのが２３時、その後売上金を計算して家に着くのが深夜１時。<br />
帰るのさえ面倒な時は「その辺で寝てるべよ」　と言って会社で仮眠をとる。そんな生活だった。<br />
<br />
　確かに厳しいことは厳しかった。実際、入社してくる者も多ければ、去っていく者も多い会社だった。他の会社を辞めてきたやつ、学生を辞めてきたやつ、普段何してるかわからないようなやつ・・・まずまともなやつは来ない。まともな人間では勤まらない。残っている自分のタフさに疑問さえ抱いた。<br />
<br />
　その代わり、とにかく給料はよかった。最初月１３万だった給料が、あっと言う間に１５万となった途端、先輩のいじめにさえ「こいつらには負けたくない」という意地と給料への欲で乗り越えられるほどだった。まぁ一旦会社の外に出れば嫌な先輩と顔を合わせることもない、そんな一匹狼なスタイルが自分には合っていたというのもある。<br />
<br />
　しかしその後、自分の頑張りとは裏腹な給料の変動を見せ始めた。<br />
「今月は死ぬほど頑張った」という月は給料が上がらず、「今月はイマイチの成績だった」という月に限って給料が上がる。<br />
　入社して何ヶ月か経つ頃には「給料も営業方針も堀口社長の気分次第」という社訓が刻み込まれていた。</span>]]></content></entry><entry><title>赤いゲリラ</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=905838" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=905838</id><issued>2008-05-14T09:56:23+09:00</issued><modified>2008-05-14T00:57:47Z</modified><created>2008-05-14T00:56:23Z</created><summary>　ガチャガチャ屋。それが私の職業になった。
　とりあえず販売機とマニュアルを渡され、担当地域の設置台数を増やすよう指示された。
　昔は駄菓子屋や文房具屋、パン屋なんかが多く軒を連ねていたので、然程難しい仕事ではない、そう気楽に考えていた。自分には車のデ...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　ガチャガチャ屋。それが私の職業になった。<br />
　とりあえず販売機とマニュアルを渡され、担当地域の設置台数を増やすよう指示された。<br />
　昔は駄菓子屋や文房具屋、パン屋なんかが多く軒を連ねていたので、然程難しい仕事ではない、そう気楽に考えていた。自分には車のディーラーで培った経験もある。<br />
　だが、実際そんなに甘くはなかったのだ。<br />
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　「１日８万円の売り上げを販売機から回収しなければ帰ってきてはいけない」<br />
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　２０円や５０円など安い単価の、しかも子供ターゲットの商品で８万円の売り上げを回収するのは至難の業だった。<br />
　その上、当時担当していた地域が、宇都宮や鹿沼など栃木方面だったのだ。<br />
　浦和から毎日宇都宮へ向かい、１００件以上のお店を回って帰る。会社に着くころには時計が次の日を指しているなんて当たり前だった。<br />
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　ノルマを達成するために自然と設置台数も増えていった。<br />
　もういちいち「こういった機械なんですが置いていただけますか？」などとマニュアル通りに説明する余裕もなかった。<br />
　とりあえず置いてしまってから「置きましたよ」と事後報告をする、何とも勝手なセールスで、２００〜２５０件のお店を担当するまでになっていた。<br />
　まるで、世の中を赤くするゲリラのように。</span>]]></content></entry><entry><title>転職</title><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=891280" /><id>http://kaizoku.yamatocosmos.com/?eid=891280</id><issued>2008-04-28T13:50:55+09:00</issued><modified>2008-04-28T04:52:29Z</modified><created>2008-04-28T04:50:55Z</created><summary>　昭和５１年、「堀口商会」という名の海賊船に乗る前の私は、熊谷の中古車ブローカーで営業をしていた。
　月給５０万稼ぐ時もあれば１５万の時もある、そんな不安定なブローカー業を１３年続けながら、「転職」の二文字と常に闘っていた。
　　　これから先こんな状況...</summary><author><name>cosmos</name></author><dc:subject /><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[<span style="color:#990000">　昭和５１年、「堀口商会」という名の海賊船に乗る前の私は、熊谷の中古車ブローカーで営業をしていた。<br />
　月給５０万稼ぐ時もあれば１５万の時もある、そんな不安定なブローカー業を１３年続けながら、「転職」の二文字と常に闘っていた。<br />
　　　これから先こんな状況で妻と二人の子供を養っていけるだろうか<br />
　　　この年で転職するといってもろくな仕事には就けないだろう<br />
　　　大学教授になるような頭もないしな<br />
　そんなことを考えながら、浦和のバイパスをさまよっていた私の心に飛び込んできた「宇宙にはばたく」の文字が、さらに私の心をさまよわせた。<br />
　熊谷と浦和を行き来する際いつも気に留めていた会社だった。<br />
　　　なんかおかしな所があるな<br />
と、誰もが疑問を抱くようなその会社なら、こんな自分でも雇ってくれるかもしれない。<br />
　そんな安易な気持ちで飛び込んだ謎の会社で「採用」を言い渡された後、<br />
　「ところでここは何の会社なんですか？」<br />
と間の抜けた質問を返した。<br />
　そのくらい安易に人生が転換した。</span>]]></content></entry></feed>